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建設経済新聞社
2020/02/06

【京都】令和2年度予算は9018億円台 136億円台の補正予算も 向日台団地PFIアドバイザーなど

 京都府の西脇隆俊知事は5日、定例会見で令和2年度当初予算案の概要を発表した。
 令和2年度当初予算案の規模は前年度当初予算比で1・4%増の9018億円台。136億円台の令和元年度2月補正予算案とあわせ14ヵ月予算として編成。合計9155億円台(前年度比1・3%増)となる(一般会計ベース)。
 当初予算案の建設関連の主なものをみると、新規で子育てにやさしい府庁づくり事業費に1億円規模を計上。広域振興局や保健所、公園などで多目的トイレやおむつ交換台、授乳室など、子どもや子育て家庭が利用しやすい設備整備などを実施する。
 同じく新規で子育てにやさしいまちづくり事業費に1億円規模を計上。市町村が提案する計画に基づき実施される取組(安心して遊べる公園や広場づくり(芝生広場、安全遊具)、ユニバーサルな施設の充実(授乳室、幼児用トイレ整備等)等)を支援する。補助率は2/3(上限3000万円)。
 園児等交通安全緊急対策事業費に1億4000万円規模を計上。昨年6月補正予算で対応した緊急点検の結果、府として対応が必要な箇所のうち、通行量が多く優先度の高い歩道設置等について、国の経済対策を活用して先行実施する。
 スマートスクール推進事業費に7億4000万円規模を計上。国経済対策を活用し、府立高校等の校内高速LANの整備を推進するとともに、電子黒板、指導用タブレット等の計画的配備によりICT化を推進する。
 向日が丘支援学校校舎等整備費と、新規の発達障害児専門医療あり方検討費に6000万円規模を計上。向日が丘支援学校改築に向けた設計を行うとともに、併設される長岡京市の共生型福祉施設における発達障害児の専門医による診断機能の確保について検討する。
 スポーツ拠点施設充実費に2億円規模を計上。ワールドマスターズゲームズの会場(WMG会場)となる施設等、府内各地のスポーツ拠点を整備する市町村を支援する(京都市の西京極総合運動公園(WMG会場)、横大路運動公園、福知山市の三段池公園(WMG会場)、京田辺市の中央体育館(WMG会場)、京丹後市の峰山途中ヶ丘公園、久美浜港(WMG会場))。
 文化財保存活用支援事業費に1億6000万円規模を計上。文化財指定等による保存の促進や活用検討のため、未指定を含む府内の文化財を調査する。また府指定等文化財に係る保存修理等への支援を行う。前年度比で助成枠を25%超(約3000万円)拡大。
 新行政棟・文化庁移転施設整備費に19億8000万円規模を計上。文化庁の全面的な京都移転に向け、新行政棟建設及び現京都府警察本部改修工事等に着手する。
 新規で旧本館保存活用推進費に1000万円規模を計上。国の重要文化財の府庁旧本館を府民の財産として未来に引き継ぐため、保存と活用の推進に向けた整備を実施する。
 京都、大阪、兵庫(2府1県3政令市)でスタートアップ拠点選定を目指し連携する中、起業するなら京都・プロジェクト推進事業費を新規事業化し、3億1000万円規模を計上。ものづくり成長分野(ロボット・次世代電池等)、IoT等成長分野(5G、VR・AR等)、社会課題解決などのスタートアップを支援する。
 「食の京都」推進事業費に1億円規模を計上。「食の京都」の拠点(食の京都TABLE)整備として、農林水産物直売所等へイートイン機能を整備する。
 宿泊施設立地促進事業費に3億1000万円規模を計上。ホテルやオーベルジュなど地域の特性を活かした多様な宿泊施設の立地に対して助成する。
 新規で次世代林業を担う林業事業体総合支援事業費に4000万円規模を計上。森林経営管理サポートセンター(仮称)設立準備費も新規事業化する。
 京都市中央卸売市場第一市場施設整備事業費に20億円規模を計上。京都市の中央卸売市場第一市場の施設整備を支援する。
 海洋調査船建造費を新規事業化。水産資源及び海洋環境調査機能を有する海洋調査船「平安丸」(平成9年竣工)の代船建造で設計を実施する。
 新規で道路災害情報発信機能強化事業費に4000万円規模を計上。
 危機管理センター整備計画策定費を新規事業化。常設の危機管理センターの整備に向け、機能、規模、設置場所、所要経費等の比較検討を実施する。
 防災・減災、安心・安全基盤の整備に832億円規模を計上。国の「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」に加え、令和元年度国補正予算として計上された「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」を活用し、防災・減災、安心・安全の基盤づくりを展開する。
 森林災害防止事業費に35億円規模を計上。平成30年台風第21号により発生した風倒木災害等について、本年度までに計画を上回るペースで積極的に事業着手
 新規で緊急浚渫推進事業費に9億円規模を計上。
 新規で医科大学附属病院医療環境向上整備費に6億2000万円規模を計上。メディカルセンター整備費、大型診療機器整備費に充てる。
 新規で医科大学施設整備構想策定準備費に3000万円規模を計上。附属病院病棟について、老朽化対策や医療提供機能強化検討のための基礎資料となる各種調査を実施する。
 洛南病院建替整備事業費に8000万円規模を計上。令和元年度に実施した基本設計を踏まえ、令和2年度は建替工事のための実施設計や工事進入路の整備などを実施する。
 介護施設設備整備助成費に15億円規模を計上。
 京都舞鶴港日本海側拠点機能推進費に2億5000万円規模を計上。国際ふ頭のU期整備に向けた調査等に着手する。
 新規でJR向日町駅周辺地区市街地再開発事業費補助金に5000万円規模を計上。同事業に助成を行う。
 木津川運動公園北側区域官民連携調査事業費に4000万円規模を計上。
 新規で北山エリア整備基本計画策定費に2000万円規模を計上。
 JR奈良線複線化・高速化整備事業費に22億5000万円規模を計上。
 新規で府営住宅向日台団地整備事業費に2000万円規模を計上。PFI手法に関するアドバイザー業務委託等を行う。
 補正予算案では、新型コロナウイルス感染症対策等に費用を充てる。