中部縦貫自動車道建設促進福井県協議会(会長・杉本達治知事)と福井県議会高規格道路建設促進議員連盟(山岸猛夫会長)は4日、国土交通省を訪れ、山田邦博技監と池田豊人道路局長に対し、中部縦貫自動車道の早期完成と開通年度の公表を要望した=写真。
今回の要望書では、「生産性向上による経済成長や地方創生の実現に極めて重要な役割を担っている」と中部縦貫自動車道の重要性を改めて指摘。また、防災・減災、国土強靭化を推進する観点からも「必要不可欠な道路」と強調している。
具体的には大野油坂道路の予算確保と早期完成・開通年度の公表に加え、平常時・災害時を問わず人・物の安定的な輸送を確保するため、地方の意見を十分に反映し、重要物流道路に追加指定するとともに、重点的な整備を図るよう求めた。
県高規格道路課によると、対応した国交省側からは、「大野油坂道路ではトンネルなどの工事を全面展開しているが、急峻な地形でもあるため、最速で工事をするとどのぐらいかかるか早期に目途をつけたい」、「要望の財源確保もあるが、物理的な工事を進めるにあたり、予算がネックとならないようにしていきたい」との趣旨の発言があったという。