伊仙町は、新庁舎の建設候補地に含まれる現庁舎南側の民有地購入手続きを2月中にも終え、2020年度当初予算案に設計費を計上する方針だ。基本設計の委託業者はプロポーザル方式で選定し、県内設計事務所の参加を視野に20年度早期に実施要領を公告したい考え。以後、随意契約による実施設計を経て、21年度の工事発注を目指す。新庁舎の計画規模は3階建3145u。工事費は約18億円を見込む。
新庁舎の建設候補地は、当初計画していた旧徳之島農業高校の跡地から、隣地購入を条件とする現地建て替えの方向に見直し、準備を進めている。
町では、現庁舎が位置する敷地(約5000u)と役場駐車場として活用する民有の南側隣接地(5084u)を合わせると約1万uが確保できるとし、19年度12月補正予算に約8000万円の用地購入費を計上。1月から地権者3人(6筆分)との交渉に入った。手続きが順調に進めば、2月中にも売買契約を終える。
20年度は当初予算案に設計費を盛り込み、公募型プロポーザル方式で基本設計の委託業者を選定する構え。同じく庁舎建て替えを計画している徳之島町などの事例も参考に、県内設計事務所の参加を視野に実施要領を詰める。同年度は実施設計まで随意契約で進めていく方針だ。
建物は耐震構造の中央吹抜型をイメージし、着工は21年度となる見通し。地元業者の活用に配慮した発注が見込まれる。