トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2020/02/04

【香川】香川県・かがわ産業支援財団 事業承継実態

 香川県とかがわ産業支援財団は1月28日、県内企業の事業承継に関する実態調査結果を明らかにした。事業承継の見通しと後継者について調査回答のあった企業の6割が「事業を身内・従業員・第三者に引き継ぎたい」と回答する一方、「自分の代で廃業することもやむを得ない」とした企業も2割弱あった。
 60歳以上の企業の後継者または候補者の有無で、建設業は「後継者が決まっている(本人承諾あり)」と「決まっていないが候補者はいる(本人承諾なし)」で7割強。
 調査は、事業承継における実態把握と支援施策を検討するために年商2000万円以上50億円以下の県内企業1万0850社を対象に実施。調査回収件数は3323件、回収率は30・6%。有効回答件数は3175件。
 事業承継の見通しで企業全体3175社のうち経営者が60歳以上の1651社では「事業を身内・従業員・第三者に引き継ぎたい」が70%(1155社)、「自分の代で廃業することもやむを得ない」が14%(236社)、「自分の代で事業を売却したい」3%(56社)、「まだ分からない」13%(204社)。
 また、後継者または候補者の有無で全体3175社のうち「候補者は決まっている(本社承諾あり)」と回答のあった企業は30%(952社)。「決まっていないが候補者はいる(本人承諾なし)」が33%(1043社)、「候補者はいない」が37%(1180社)。
 このうち経営者が60歳以上(1651社)では「候補者は決まっている(本人承諾あり)」が県全体で45%(747社)、「決まっていないが候補者はいる(本人承諾なし)」が30%(487社)、「候補者はいない」が25%(417社)と8割弱で候補者がいると回答。
 「事業を身内・従業員・第三者に引き継ぎたい」と回答した企業1155社に限定し、後継者または候補者の有無について見ると、「後継者は決まっている(本人承諾あり)」が717社で62%、「決まっていないが候補者はいる(本人承諾なし)」が368社で32%。
 候補者が決まっていると回答した企業717社のうち、事業承継の準備について、「十分している」9%、「ある程度している」46%、「準備に着手したところ」29%を合わせ8割超に対し、「決まっていないが候補者はいる(本人承諾なし)」は、6割に満たず、事業承継の準備状況に差が出ている。
 建設業は全体323社のうち、48%の153社が「候補者は決まっている(本人承諾あり)」、26%の85社が「決まっていないが候補者はいる(本人承諾なし)」、さらに26%の85社が「候補者がいない」と回答した。

提供:建通新聞社