福井県鉄筋協同組合(加盟35社 北川貞純理事長)の第49回通常総会は2日開かれ、任期満了に伴う役員改選で北川理事長(55)を5期目再任し、20年度の事業計画・収支予算案など提出5議案すべてを原案通り審議了承した。会場は、芦原温泉・みのや泰平閣で。
冒頭、北川理事長が挨拶。年号が平成から令和へ。昨今の自然災害多発(異常気象)にふれ、建設業の益々高まる役割の重大さを強調。その上で「新担い手三法を受け、行政と元方ゼネコンと密接に連携し、4週8閉所制や、建設キャリアアップシステム活用の意識醸成などを積極的に」と指摘。「技能者や社員の確保へ、投資の気持ちがなければ実現しないし、継続もしない。痛みの伴う改革を。当組合は全国でもトップクラスの価格を実現。経営改善や業界改革を一層推し進め、鉄筋工の技能向上や、労働環境の改善へ。鉄筋工の育成を基本理念に、次世代のために、を合言葉に」と力強く呼び掛けた。
祝電等も披露。顧問の山崎正昭参議院議員、滝波宏文参議院議員、山本芳男県議会議員、山浦光一郎県議会議員が組合一層の隆盛を祈念した。
事業計画によると、共同購買事業(19年度はスペーサー利用高は134万9000個。結束線は90トン)や、共同積算(19年度は依頼数量1万9300トン)、共同受注、共同検査、人材養成(18年度工期の合格者は組立1級2人、施工図1級2人)など促進を図る方針。
役員の方々(敬称略)
■理事長 北川貞純 北成鉄筋工業
■副理事長 城野誠二 大丸機工
■専務 森永修康 森永鉄筋
■理事 坂口昇 坂口鉄筋
中村昌郎 ダイシン建鉄
(新)瀧波弘彰 滝波工業
中山政幸 中山工業
大久保伸治 大鉄工業
大平道博 大平鉄筋
■監事 杉田一人 杉田鉄筋工業
伊藤剛 伊藤鉄筋
青年部と3委員会が活動報告
報告事項として、青年部からは岩原正則部長(一鐵)が活動報告。第3回全国鉄筋技能大会に県代表として出場したダイシン建鉄の戸田伊徳氏の栄誉をたたえ表彰状を北川理事長から手渡した。
経営委員会から坂口昇委員長(坂口鉄筋)、労務委員会の森永修康委員長(森永鉄筋)、技術委員会の中山政幸委員長(中山工業)が活動報告。3月3日開催の県建築設計監理協会・共生会合同による研修会の案内、賦課金の状況説明、単価表の組合HP公表、知名度向上等へ武生工業高校と敦賀工業高校に出前講座の実施等を報告した。
閉会の言葉は、城野誠二副理事長(大丸機工)が述べ、4週6休を今年4月1日から実施(県土木部と県建設業協会、県建築工業会に昨年6月要望し理解)するとした。