自由民主党富山県議会議員会(鹿熊正一会長)は3日、県庁で石井隆一知事ら執行部に対する20年度県予算の折衝を行った。
折衝を前に鹿熊会長は「東京一極集中は加速し、富山県では転出超過となった。人口減少対策を強化し、国へ地方創生政策の見直しを求めてほしい」と強調。さらに「主要県単事業は、県民の安全・安心を守る。土地改良では生産性、農家所得を上げることになり、県単事業についてしっかりと折衝したい。県民に希望を与えるとともに、新しい時代を切り開いていく予算になることを願う」との考えを示した。
石井知事は「地方税制改正などにより、地方税と地方交付税を合わせた地方一般財源は昨年度をある程度上回り、前向きな予算となる基盤ができつつある」と説明した上で、「富山県が地方創生のフロントランナーと言われ、県民に希望を持ってもらえる予算編成とする。公共事業や県単事業による安全・安心とともに、農業などの生産性を上げていくことが大事なテーマ。内容が充実した予算であると評価いただけるよう全力を尽くしていく」と答えた。