野々市市は、中林地区の「市営墓地公園整備計画 実施計画策定業務委託」に関する公募型プロポーザルで、契約候補者にアルスコンサルタンツを特定した。近く契約を締結する。3日に開かれた市議会総務産業常任委員会で市側が報告した。
今回のプレゼンテーションには2社が参加し、各プランを提案した。選定委員会によると、同社の提案は、近隣の住宅予定地からの景観を考慮した施設配置の工夫、心の拠りどころとなる憩いの拠点としての位置付けなどが高い評価を得たと講評している。
墓地公園については、市中林地区土地区画整理事業施行地区24街区で計画している。敷地面積は約2万平方メートル。今回の委託内容は、墓地公園の基本設計(合葬墓含む)や整備スケジュール、管理手法・サービス等、実施計画書作成など。委託期間は3月31日まで。委託料の上限は700万円(税込)、総事業費は約8億円に設定していた。
全体計画では、20年度に実施設計を進め、21年度に着工。墓地全2000区画のうち、21年度末までに1000区画の整備を予定し、22年度から一部供用開始となる見通しだ。墓域面積は墓園面積の3分の1以内を想定し、ほかのエリアは公園機能などを持たせる。
市のアンケート調査によると、墓地の形態では40代〜70代のいずれの年代も記念碑型の合葬墓に関するニーズが高かった。このほか、駐車場や休憩施設、売店、花壇、花畑、芝生広場、遊具を求める声も聞かれた。市は「他の先進事例も踏まえ、契約候補者と打ち合わせをしながら、プランづくりをしていきたい」としている。