愛知県農林基盤局は、県森林公園のうち一般公園と植物園の二つのエリアについて、民間活用による施設整備を計画している。順調なら2020年度に事業者の募集・選定を行う考えだ。
県森林公園は守山区から尾張旭市に広がる森林の中にある。総公園面積は530f。このうち一般公園エリアは33fで児童遊園地、センター広場、水路(ボート池)、野外演舞場などからなる。一方、植物園は107fを占め、自然をそのまま配置している。
担当課は、18年度に実施したアンケート調査で企業から出た意見・提案を踏まえ、カフェ、レストラン、アスレチックといった施設で事業化の可能性をつかんでいるようだ。
事業者の公募・選定では、有識者の選定委員会を設置し、民間からの提案を審査するため、有識者の招へい費など関係費用を20年度当初予算に盛り込みたいとしている。
公募条件の検討・作成は外部委託せず、庁内でまとめる予定。
同公園は都市公園法ではなく、県のレクリエーション施設条例に基づき設置しているため、Park―PFIを適用できない。このため民間企業に土地を貸し付ける形での民間活用を目指すとしている。
県の担当者は、「県森林公園では昨年、全国植樹祭を開催した。この機運を民間活力の導入で、一層の公園利用につなげていきたい」と話す。
提供:建通新聞社