東京都の小池百合子知事は1月31日の定例会見で、水道局の政策連携団体である東京水道サービス(TSS)とPUCの2社を統合して設立する新会社について、名称を「東京水道株式会社」とし、4月1日に業務を開始すると発表した。新会社の社長にはTSSの野田数社長が就任する予定で、都と同社の連携をさらに強化することにより、水道の強靱(きょうじん)化やデジタル化、人材の計画的な育成を推進する。
2社はいずれも都水道局が出資する第三セクターで、TSSは東京水道の技術系業務として、水源管理や浄水施設の運転管理、給水施設の維持保全などの業務を都から受託している他、国内水道事業体の技術系業務や海外事業なども展開している。一方、PUCは東京水道の営業系業務を担っており、お客さまセンターや営業所、料金収受などの事務処理を代行するとももに、国内水道事業体の営業系事務の受託、ソフトウエア・システムの開発などを行っている。
この2社を統合することで、人口減少や施設の老朽化などの課題に対応しつつ、将来にわたって安定したサービスを提供していくための体制を構築。さらに、他の水道事業体の課題解決に貢献することも狙う。
東京水道会社の人員計画数は2626人(非常勤含む)で、4月1日に業務を開始する。
提供:建通新聞社