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日刊建設タイムズ社
2020/01/31

【千葉】一般会計1兆8194億円で過去最大/県の新年度当初予算/県社会福祉センターに着工/新県立図書館等は基

 県は30日、2020年度当初予算案を発表した。一般会計は1兆8194億8500万円で、前年度に比べ586億4000万円の増(3・3%増)。7年連続の増加で、過去最大の予算規模となった。主要事業では、県社会福祉センター整備事業に着工するほか、千葉リハビリテーションセンター再整備事業と新県立図書館等複合施設整備事業の基本設計費などを盛り込んだ。新年度予算は、2月補正予算と一体の切れ目ない予算とし、昨年の台風などの災害からの復旧・復興を加速させる。
 一般会計の投資的経費は前年度比2・3%増の1738億6500万円。投資的経費のうち、普通建設事業費は同1・4%増の1585億6100万円。内訳は、補助事業が0・5%減の792億8900万円、単独事業が3・4%増の792億7200万円。
 単独事業は、総合スポーツセンター野球場の耐震化・大規模改修事業の完了による減がある一方で、道路ネットワークの整備、防災減災対策のための河川改良や土砂災害対策を実施することなどから約36億円の増額となった。
 主要事業として、県社会福祉センター整備事業、千葉リハビリテーションセンター再整備事業、(仮称)県総合救急災害医療センター施設整備事業、新県立図書館等複合施設整備事業、水産総合研究センター再整備事業、警察署庁舎整備事業、市原高等技術専門校整備事業、山武合同庁舎再整備事業、県文化会館大規模改修事業、県立学校長寿命化対策事業などを実施する。
 県社会福祉センター整備事業は、限度額31億8800万円の債務負担行為を設定し、22年度の竣工・供用開始に向けて着工する。建物規模はS造5階建て延べ5394u。実施設計は千都建築設計事務所が担当。
 千葉リハビリテーションセンター再整備事業は、建て替えに向けて地質調査等5037万円を計上するとともに、基本設計等に2億8700万円の債務負担行為を設定。
 県総合救急医療災害医療センター施設整備事業は、本年度からの継続で実施設計を行うほか、土地造成工事を実施する。
 新県立図書館等複合施設整備事業は、埋蔵文化財調査等に2億4000万円(ほかに債務負担行為4700万円)を計上するとともに、基本設計に2億7400万円の債務負担行為を設定した。
 警察署庁舎整備事業では、館山警察署の建て替えに27億4600万円の債務負担行為を設定したほか、旭警察署の建て替えに向けた実施設計費1億2746万円(ほかに債務負担行為2億円)、富津警察署の基本設計費5315万円を措置。
 市原高等技術専門校整備事業は、管理棟の大規模改修、総合実習棟等の実施設計を実施。管理棟の大規模改修工事に8533万円(ほかに債務負担行為4億100万円)を計上した。
 山武合同庁舎再整備事業は、新庁舎の実施設計に1億2300万円を計上するとともに、現庁舎の解体工事1億9800万円、仮設庁舎の賃貸借2億1200万円の合計4億1000万円の債務負担行為を設定した。
 合同庁舎の整備ではこのほか、夷隅合同庁舎再整備事業の基本設計・地質調査に3200万円を計上し、移転改築を実施する。
 県文化会館大規模改修事業は、外壁補修、天井改修、バリアフリー対策等の大規模改修に向けて実施設計を行う。予算は3億3581万円を措置した。
 水産総合研究センター再整備事業は、東京湾漁業研究所及び種苗生産研究所勝浦生産開発室の大規模改修に向けて、東京湾漁業研究所の基本設計・測量等に3923万円、種苗生産施設の基礎調査に5000万円を計上した。
 県立学校長寿命化対策事業には47億1440万円を計上。事業費12億8810万円で県立学校大規模改修、事業費34億2630万円で県立学校16校24棟の外壁改修をそれぞれ実施する。
 このほか、一宮川流域浸水対策特別緊急整備事業に2月補正予算と合わせ18億2800万円(ほかに債務負担行為5億1200万円)、河川・海岸・砂防事業に同272億7095万円(同20億1100万円)、道路ネットワーク整備事業に657億6452万円(同185億8800万円)などの事業費を措置した。k_times_comをフォローしましょう
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