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北陸工業新聞社
2020/01/31

【福井】6億4000万増、3年延長へ/大安寺第1農村災害対策/−県− 

 福井県は、福井市四十谷町、田ノ谷町などで進めている「大安寺第1地区農業用用排水施設事業(県営農村災害対策整備事業)」で、工法変更などの手続きを進めている。総事業費は当初計画の8億円から6億4080万円増の14億4080万円とし、事業期間に関しても3年延伸の24年度完了を見込む。
 災害発生の未然防止を図るため、排水機場および排水路の改修を行う事業で、機場は老朽化による能力低下などのため、ポンプやゲート設備を更新し、吸水槽、吐水槽および上屋、樋門樋管は補強による既存利用を計画していたが、両槽の詳細な補強設計を行った結果、地盤支持力が大きく不足し、現在地での補強による既設利用ができず、隣接地へ新たに整備する必要が生じたほか、計画の変更に伴い、上屋や樋門樋管、排水路の付け替えも必要になった。
 増額する6億4080万円の内訳は工法変更が4億6916万円、自然増が9364万円、事業量変更が7800万円。
 対象となる機場は施設の老朽化が著しく進行、機能が低下し、近年の集中豪雨や宅地化の進行により地区内の低位部の農地や人家で湛水する被害が生じており、水稲および転作作物の生育に大きな障害となっているため、16年度に事業化。
 なお、今回の変更に伴い、機場の概要はφ900ミリ×110kw×1・6立方メートル/s×4・7メートル×2台となる。

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