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北陸工業新聞社
2020/01/31

【石川】3月補正と一体編成へ/県20年度当初予算で知事裁定 

 石川県の2020(令和2)年度当初予算案に係る知事裁定が30日、企画振興部から始まった。
 当初予算の編成方針について、谷本正憲知事は記者団を前に「国は補正予算を編成。景気を腰折れさせない国の強い意志の表れであり、我々も呼応する形で、まずは(19年度)3月補正予算と当初予算を一体のものとして、実質当初予算という形で編成したい」と語った。また、北陸新幹線の金沢開業効果は我々の想定を超え、5年間持続しているとし、「将来に向けて拡大していくことが石川県の勢い持続につながる。幸い4月4日には金沢港クルーズターミナル、7月にかけて国立工芸館や、鼠多門・鼠多門橋が相次いで竣工し、これらが石川の魅力に厚みを加え、最大限に活用することを通じて開業効果を高いレベルで持続させる」と強調した。
 3年後の新幹線県内全線開業にも触れ、「第2の開業」を大きく盛り上げるための準備を来年度あたりからしっかりやっていくと語った。県民の安全安心に関して「河川改修等を含めての対応に万全を期す。河川の堆積土砂を除去するための予算も当初予算にしっかり反映させる」と述べた。
 知事裁定は県庁庁議室で行われ、加藤隆佳企画振興部長は国立工芸館開館に向けた気運醸成への取組内容を説明。明治期の洋風建築の意匠を堪能してもらうため、ゴールデンウィーク前を目途に建物のライトアップを始めることや、5月中旬頃に第2弾「建物見学ツアー」(昼・夜の部)の実施などに向けて必要な予算を求めた。
 なお、当初予算案は2月18日に開かれる県議会予算委員会協議会で内示後、同25日開会の県議会定例会に提出される。

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