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日刊建設工業新聞
2020/01/31

【鳥取】臨時補正案は105億円規模/地高・岩美道路に23億円/富吉〜吉岡工区BP化も

 県土整備部は30日、総額105億円規模の2月臨時補正案をまとめた。2月3日招集予定の2月臨時会に提案し即日可決後、年度内にかけて集中執行する。
 臨時補正案は、30日成立した国補正予算を取り込んだ一般公共90億円に加えて、樹木伐採・河道掘削の単県公共10億円で構成。自然災害に備えた防災事業を中心に、地域高規格道路の岩美道路などを促進する。
 一般公共の主な事業は、補助事業の岩美道路に22億8000万円と倉吉関金道路に3億5100万円を追加して橋梁下部工を推進する。社総金の県道改良は、日吉津村役場前を走る日吉津伯耆大山停車場線に替えて日野川右岸(富吉〜吉岡工区)にバイパスを建設する新規事業に1000万円。測量設計に着手する。
 交通安全は未就学児の園外活動ルートで、交差点改良や歩道整備に3億円を前倒し。東伯野添線の転落防止柵設置など17カ所を手当てする。通学路の安全対策は5億5600万円を補正し、長和田羽合線など21カ所に歩道やカラー舗装を設置する。街路事業は両三柳中央線、葭津和田町線など3路線に5億8000万円。
 河川改修では河水が堤防下を抜ける「パイピング現象」がみられる八東川の対策や、蒲生川、由良川など5カ所に5億3400万円。土砂を掘削して河川断面を確保する湖山川と浜村川に4600万円を充てる。また、鳥取港は第3防波堤の基礎撤去に3億円。
 そのほか一般直轄事業は4億8000万円(事業費21億円規模)を見込み、北条道路や電線共同溝をはじめ、千代川、皆生海岸、大山砂防の追加事業費を負担する。

 ゼロ国債6・2億円
 岩美道路や治山事業

 県土整備部は19年度国補正で翌年度予算を先食いするゼロ国債に6億2300万円を要求している。岩美道路は19年度補正に加えてゼロ国4億3000万円を要望し、橋梁上部工や下部工の前倒しを想定。また、治山事業は山根地区(智頭町)の谷止め工と流路工に3300万円、藤津地区(湯梨浜町)の土留め工に6000万円、三谷地区(日野町)の谷止め工と床固め工に1億円を計画している。

日刊建設工業新聞