大阪市は、御堂筋の道路空間再編事業で、2020年度に千日前通〜道頓堀川区間(西側)の工事を発注する予定だ。同区間の工事は東側と西側に分けて発注する計画で、東側については一般競争入札を公告済み。
同事業を所管する建設局では、20年度当初予算に関連事業費として約4億8000万円を要求。工事規模は東側と同様になるとみられる。東側の工事概要は、延長564b、幅員44bの舗装工事など。工期は約1年間。
御堂筋線の歩道化に向けては一昨年、「御堂筋将来ビジョン案」を策定した。今後、段階的に歩道化を進め、御堂筋完成100周年となる37年の全面完了を目指す。
御堂筋の地域特性や、これまでのモデル整備、社会実験の結果を踏まえ、まずは千日前通〜道頓堀川区間で側道の歩道化を進める。大阪・関西万博が開かれる25年までに道頓堀川以北の歩行者空間化を進め、最終的には御堂筋完成100周年となる37年までに、残りの車線も歩道化する考えだ。
道頓堀川〜長堀通区間については、3月31日の納期で詳細設計を東洋技研コンサルタント(大阪市淀川区)で進めている。同区間の工区割りや発注時期については今後検討する。
市はこれまで、千日前通以南の区間(難波〜難波西口交差点間)で、本格実施に向けた課題抽出、効果検証などを目的としたモデル整備を行った。また、18年度は道頓堀橋南詰交差点から難波交差点までの約200bを対象に社会実験を行った。
提供:建通新聞社