福井県建物解体業協会(矢野智孝会長)の正会員と、賛助会員の会社役員や社員が一堂に会する、毎年恒例の新春懇親会が25日盛大に開かれた。
来賓に招く杉本達治県知事(代理)や、地元選出の国会議員ら多数を含む、合計約120人が参加。心新たに、解体業界いっそうの発展を誓い合った。会場は、福井市大手3丁目のザ・グランユアーズフクイで。
まず矢野会長が挨拶。新幹線の県内開業を3年後に控え、解体業としてこのビッグプロジェクトに積極参画し「業界全体として、ますます大きく成長できる年(契機)にしたい」と強調。人材不足や、少子高齢化など日本全体が抱える社会問題にも切り込み「SDGs(持続可能な開発目標)17のうち、解体業としてエネルギーや、まちづくり、海洋問題にも腰を据えて」と意欲を示し、働き方改革も合わせ、会員一丸となった取り組みの強化を呼び掛けた。
来賓挨拶は、県土木部の三谷清副部長が杉本知事の祝辞を代読し「持続可能な、資源循環型社会の形成へ、解体工事業の役割は益々重要」と強調。業界全体の施工技術の向上や、適正なリサイクルなどに期待した。
続いて山崎正昭参議院議員、山本拓衆議院議員、高木毅衆議院議員、滝波宏文参議院議員が、それぞれ国政に絡め、解体業の意義と重要性を明示。「(人手不足は)将来にわたって生計を立てることができる、仕事がしっかりと担保され、将来に向かって明るい業種だと若者にアピールできれば問題解決は可能だ」。また「古い建物が解体され、新しい建物ができていく。その動きが県内全体で起こり、成長につながっていく。解体業の活躍は、まさに地域の活性化のバロメーター」などと業界の発展にむけ、力強くエールを送った。
乾杯は、協会の顧問を務める斉藤新緑県議会議員が発声して開宴。各テーブルごと、終始歓談の輪を広げ、壇上では恒例のお楽しみ景品抽選会も行われ、新春の祝賀ムードを盛り上げた。
三谷県副部長
老朽化した建築物の更新や、新幹線開業に向けた新たなまちづくりへ、基幹産業である建設業の一翼を担う皆様には益々大きな期待が寄せられている。県政のさらなる飛躍へ引き続きご指導ご支援を。
山崎議員
現在では解体業として立派に業法確立され、今後も一層発展を。我々としては切れ目ない予算執行へ。厳しい競争社会が予想されるが、矢野会長を中心に、一枚岩となって大いに活躍をしてほしい。
北川副会長
令和時代最初の新春懇親会となり、各社トップを中心に、若手社員までが集い、世代の枠を超え、交流を繰り広げた。業界ますますの発展へ、賛助会員の協力が不可欠と、中締めの挨拶を述べた。