神奈川県は、新たな企業誘致策「セレクト神奈川NEXT」の初認定分として、工場建設を計画するヤマダコーポレーション(東京都大田区)など4社を選んだ。投資規模は4社合計で約71億円に上る。
セレクト神奈川NEXTは、昨年11月にスタートした取り組み。県外企業と国外企業に限定していた補助金の対象を県内再投資(県内の移転、拡張など)に拡大したこと、特定の地域(横須賀・三浦地域、県西地域)に限定して支援対象産業を拡大したことなどが、それまでの企業誘致策(セレクト神奈川100)との違い。
補助率も一律5%(特区など利用の場合10%)から大企業では3%(同6%)、中小企業では6%(同12%)に変更している。
制度の取組期間は2024年3月31日まで。県は19年度9月補正予算で期間を39年度まで、限度額を170億円とする債務負担行為を設定している。
今回認定した企業と事業計画は次の通り(@立地場所A計画内容B投資額)。
【県内再投資】
▽ヤマダコーポレーション(東京都大田区)―@相模原市中央区宮下1ノ2ノ38A工場の建設(気体、液体、粉体などのくみ出し、圧送、吸引用各種ポンプ・ポンプコントローラーなどの自動制御装置などの開発、製造)B37億9300万円
▽ホテル横須賀(横須賀市)―@横須賀市小川町2ノ13Aホテルの建設(家族連れやインバウンド客など新たな需要に対応)B27億5000万円
▽延山製作所(川崎市川崎区)―@川崎市川崎区塩浜2ノ19ノ17A工場の建設(防衛・通信・鉄道・電算機関連、周辺機器の精密板金加工と機器組み立て)B4億2600万円
▽滝沢電機(相模原市緑区)―@相模原市緑区牧野5828ノ1他A工場の建設(制御盤・配電盤関連機器の設計・製作と、半導体関連などのワイヤーハーネス関連事業の需要に対応)B8960万円
提供:建通新聞社