九州地方整備局・九州技術事務所 国と地方公共団体の営繕技術者対象 九州地方整備局九州技術事務所は22日から24日まで、国と地方公共団体の営繕の技術者を対象にBIMの研修を行った。発注者向けの研修は、国土交通省の営繕としては全国で初めて。参加者は、BIMモデルを活用したプレゼンテーション手法などを学んだ。
研修は、同事務所が九州の各県と政令指定都市に呼び掛けて実施された。九州地整や福岡県などから31人が参加した。
参加者は、3日間でBIMモデルのチェックソフト、構築ソフトの2つのソフトを使用。BIMモデルから必要なデータの取り出し、パースや動画などのプレゼン資料作成などを学んだ。構築ソフトについては、BIMを活用した設計を行っている道脇設計室の道脇力氏が、講師を務めた。
研修に参加した沖縄県の職員は「BIMの研修は初めてで、いい機会になった。発注者としてもBIMに詳しくなりたい」と話した。四国地整の職員は「設計モデルの精密度の指標を学び、受注者にどの程度詳細なモデルを依頼すればよいか参考になった」と振り返った。
道脇氏は「受注者、発注者が互いにBIMを活用することで、仕事を効率化できる」とBIMの普及に期待を寄せた。