トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2020/01/29

【東京】都 日野高校改築と小中高一貫校付属小新築に着手

 東京都教育庁は2020年度の都立学校整備として、日野高校改築と小中高一貫教育校(付属小学校)新築、立川地区チャレンジスクール新築に伴う工事を発注するとともに、東大和高校改築と新国際高校新築に伴う基本設計業務に着手する。小中高一貫教育校の建築工事については第2回都議会定例会への付議案件として近日中に一般競争入札手続きを開始。日野高校と立川地区チャレンジスクールの建築工事は、それぞれ21年第1回都議会定例会への付議案件として今秋に一般競争入札の契約手続きを始める見通し。
 日野高校(日野市石田1ノ190ノ1、敷地面積3万6278平方b)では、老朽化した既存の教室棟や管理棟、特別教室棟、体育館などを取り壊し、延べ床面積1万3252平方bの校舎棟・体育館・プール棟を新築する。9月〜21年4月の工期で既存の校舎棟・武道場を解体し、その進展を踏まえて21年3月〜23年6月に校舎棟・体育館・プールの改築工事を実施。新たな施設の完成後、23年9月〜24年4月に既存の体育館・プールを解体し、24年度にグラウンドを改修して事業を完了させる予定。設計は松田平田設計(港区)が担当している。
 小中高一貫教育校は、中高一貫教育で多摩地区の国際高校と位置付けている立川国際中等教育学校に、6学年14学級(定員480人)の付属小学校を新設する。同中学校の南西にある曙グラウンド(国立市北3ノ36ノ2、敷地面積2万3628平方b)を建設地とし、延べ床面積8796平方bの校舎・体育館・プールを新築する。7月〜22年7月の工期で新築工事を進め、22年11月〜23年5月にグラウンドを改修する。設計は石本建築事務所(千代田区)の担当。
 チャレンジスクールは、小中学校時代に不登校となった経験を持つ生徒や高校の中途退学者のために都が開設する3部制、単位制の定時制高校。多摩地域での入学希望者の増加に対応するため、多摩教育センター(立川市錦町6ノ3ノ1、敷地面積9160平方b)の解体跡地に新築する。校舎棟・体育館・武道場の規模は延べ床面積1万2859平方bで、21年4月〜24年4月に施工する。設計は石本建築事務所の担当。
 東大和高校(東大和市中央3ノ945、敷地面積2万8149平方b)は、既存の校舎棟や管理棟、体育館を建て替えるとともに、武道場を改修する。改築する建物の規模は延べ床面積9935平方bを想定しており、20年度に着手する基本設計業務の中で、建物の配置や施工計画を固める。現段階では20〜21年度に基本設計、21〜23年度に実施設計を進め、23年度に既存校舎などの解体工事を開始。24年度に改築・改修工事に着手することを想定している。
 新国際高校は、帰国児童・生徒や外国人児童・生徒が数多く存在し、外国企業の進出が見込まれる都心部に位置する都職員白金住宅跡地(港区白金2ノ4ノ1、敷地面積1万9720平方b)を活用して新築する。敷地は既に更地だが、大きな高低差があるため、20年度に委託する基本設計業務の中で、造成の方法や規模などを検討しながら、校舎や体育館、グラウンドの最適な配置や規模を固めていく。事業スケジュールは未定。

提供:建通新聞社