東金市外三市町清掃組合(東金市三ヶ尻340、管理者・鹿間陸郎東金市長)は、「新ごみ処理施設整備基本計画」の素案をまとめた。東金市上武射田地先を候補地として、日量125tのエネルギー回収型廃棄物処理施設と同18tのマテリアルリサイクル推進施設を整備する。概算事業費は設計・建設費154億4000万円、20年間の運営費105億8000万円の総額260億2000万円。来年度にPFI等導入可能性調査や、環境影響調査、基本設計などへ着手し、2024年度の着工、28年度の稼働を目指す。
同事業は、老朽化した環境クリーンセンターを移転改築し、新ごみ処理施設を整備するもの。建設場所については、事業地の公募により、17年度に東金市上武射田地先を候補地として選定した。敷地面積は約3・2haを見込む。
エネルギー回収型廃棄物処理施設の規模は、年間処理量などから日量125tと設定し、マテリアルリサイクル推進施設を同18tとした。焼却炉は2炉構成とする。
処理方式は、ごみ処理施設がストーカ方式を採用。マテリアルリサイクル推進施設は低速回転破砕機+高速回転破砕機または切断機+低速回転破砕機+高速回転破砕機を基本とし、施設整備基本設計で検討する。
新ごみ処理施設は、工場棟、管理棟、計量棟等の建築物と洗車場、防災調整池、駐車場、構内道路、緑地等の付帯施設で構成する。工場棟は、ごみ処理施設及びマテリアルリサイクル推進施設を一体として整備。工場棟と管理棟は別棟を基本とする。工場棟の煙突高さは、煙突高さ設定の考え方や航空法による制限、他事例などから59mとした。
工場棟、管理棟、計量棟の躯体構造は安全性、経済性及び工期も考慮してS造を検討。ただし、工場棟はクレーンの脱輪防止のため、ごみピット及び灰ピットの躯体については、クレーン受梁以上の高さまでSRC造またはRC造とする。
一方、調整池は5200立方メートルの容量で計画。駐車場は一般来場者・組合職員用に30台程度(うち車いす用2台)、一般来場者用(大型バス)4台を確保する。
概算事業費については、直近の18年度における他自治体の予定価格単価の実績をもとに算出。設計・建設費154億4000万円、20年間の運営費105億8000万円の総額260億2000万円と試算した。
事業スケジュールについては、来年度に測量調査、地歴調査を実施するとともにPFI等導入可能性調査、環境影響評価、都市計画決定手続き、施設基本設計に着手。21年度から事業者の募集に入る。23年度までに事業者を選定し、その後、設計・建設工事に着手。28年度の稼働を目指す。
素案は、今月28日から来月26日までパブリックコメントを実施。基本計画の策定業務は八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区新田町1―1)が担当している。