県公共事業評価委員会(会長・猪迫耕二鳥取大学農学部副学部長)は24日、再評価の国道181号道路改築事業(江府道路)と国道178号道路改築事業(岩美道路)の継続を「妥当」と認め、知事答申した。再評価の2事業は昨年8月に諮問され、現地調査を含め4回にわたり審議して答申の方向をまとめていた。
知事答申には猪迫会長ら委員9人が県庁を訪れ、平井伸治知事に答申書を手渡した。
猪迫会長は審議結果について、江府道路は地域高規格道路「江府三次道路」の一区間で、事故や渋滞対策、異常気象時の事前通行規制区間を回避するバイパスとして必要と指摘。岩美道路は地域高規格道路「鳥取豊岡宮津自動車道(山陰近畿自動車道)」の一区間で、渋滞対策や津波災害発生時の代替ルート、観光振興の面から必要な道路と報告した。
これを受け、平井知事はこれまでの審議に謝辞を述べた上で「早期に開通させ便益を発生させられるよう全力を挙げて取り組んでいく」と話した。
知事答申した2事業は次の通り。
※再評価
▽国道181号道路改築事業(江府道路)=事業期間2005〜27年度。全体事業費133億円。残事業費93億7900万円(進捗率29・5%)
▽国道178号道路改築事業(岩美道路)=事業期間08〜23年度。全体事業費361億円。残事業費121億9100万円(進捗率66・2%)
日刊建設工業新聞