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建通新聞社(中部)
2020/01/27

【三重】津市波瀬太陽光発電所環境アセス評価書公告

 津市一志町で計画が進められる太陽光発電事業に係る「津市波瀬太陽光発電所造成事業」について、三重県環境影響評価条例に基づく「評価書」の公告・縦覧の手続きが1月23日から始まった。今回、これまで準備書などの手続きを進めていた「サクシードインブェストメント」(鈴鹿市高岡町654ノ1)から「合同会社サクシード津波瀬」(〃)に事業を継承した上で公告・縦覧の手続きが行われた。事業実施に向けては、同評価書を県に送付した時点から許認可申請などの手続き着手が可能となる。
 対象地区は、津市一志町波瀬の県道白山小津線と県道一志美杉線との交差点を最南端とし、その北側の山間部が対象で、面積は約107f。事業計画では、方法書、準備書のそれぞれの段階で改変区域の見直しを行っており、ソーラーパネルの改変区域は、準備書段階の約52fを縮小し、今回約32fで確定した。ソーラーパネルの性能向上や効率化を図りパネル面積の最小化を図ったもので、パネル数は、方法書の段階の約20万枚から、準備書の段階で12万7000枚となり、今回の評価書では約11万8000枚となった。発電規模は当初計画通り約50メガhを確保した。これらの見直しにより、残置森林が約42fから約59fに増えることになった。この他、パワーコンディショナーが35台、昇圧変圧器35台、送変電設備1施設、調整池6カ所を設置する予定。
 土地造成では、切土、盛土ともに約150万立方bを想定し、区域内で処理し、土砂の搬入出はないものとした。工事工程は、用地造成工事の後半から太陽光パネルの設置工事に着手し、16カ月目に試運転を予定。19カ月目となる2023年8月を営業運転開始の目標とした。

提供:建通新聞社