富山県の「第1回高岡テクノドームの機能の充実等に関する検討会」が24日、高岡市二塚の現地で開かれ、駐車場一部に別館を整備する検討のたたき台が示された。
県民に親しまれ、経済界などのニーズに対応可能な魅力ある拠点施設となるよう展示・集客・交流機能の拡充について検討するもの。はじめに石井隆一知事が「新高岡駅に近く、隣接のショッピングセンター増床など周辺環境の魅力が高まっている。新幹線延伸を念頭に置いて機能充実を図り、県西部や飛越能の結節点であり、大きく発展・飛躍する足がかりにしたい」とあいさつ。有識者12人で構成し、座長に長尾治明富山国際大学教授を選出した。
たたき台では、駐車場に別館を建設し、展示施設を拡張。可動式客席や移動式間仕切り、5Gの特性を生かす高精細映像装置などの導入を挙げた。若者や親子が産業・技術を学べる場、ものづくりのギャラリー・体験可能な場も設ける。3〜4月ごろの第3回会合で方向性をまとめる。22年度末の新幹線敦賀開業までに事業を完了させる。
91年に開設したテクノドームは、規模がSRC造平屋一部2階建て延べ7080平方メートル。大展示場3050平方メートルや会議室2室、インキュベータ室10室、交流サロン、ラウンジ、駐車場(約1000台)を兼ねた屋外展示場を備える。敷地面積3万8400平方メートル。