倉敷市は、老朽化した総合福祉会館と老人福祉センター有城荘、倉敷児童館を整理統合する「総合福祉会館整備事業」で、2020年度に有城荘解体工事と新会館新築工事をそれぞれ発注する。4月26日に市長選挙を控えているため、当初予算は骨格編成となるが、6月補正予算までには事業費を計上する見通し。
新会館の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約2000平方b。1階西側に有城荘、東側に児童館、2階に障害福祉サービスを行うふじ園が入る。有城荘は娯楽集会室(142平方b)や娯楽室3室などを設ける。児童館は遊戯室(155平方b)や集会室(61平方b)、食育活動室(48平方b)、乳児スペース(44平方b)など。その他、1階には事務所(103平方b)や多目的トイレなどを配置する。2階のふじ園は作業室(163平方b)や多目的室(86平方b)、食堂(33平方b)の他、機械室2室などを設置する。屋上緑化も施す予定で、駐車場は95台分を確保する計画。所在地は有城710で、敷地面積は3841平方b。
今後のスケジュールは、1月中に倉敷児童館解体工事に着手(施工者・明金建設)、9月から有城荘(鉄筋コンクリート造平屋748平方b)の解体と部分使用するための設備の切り替えなどの改修、仮設駐車場の整備を行う。その後、21年3月にも新福祉会館新築に着工し、22年4月の仮オープンを目指す。22年4月から総合福祉会館(鉄筋コンクリート造4階建て延べ2761平方b)を解体し、23年3月から駐車場や外構工事を実施し、同年10月ごろに完全オープンする。
基本・実施設計は、丸川・青木設計JVが担当。
「提供:建通新聞社」