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鹿児島建設新聞
2020/01/24

【鹿児島】屋久島町ごみ焼却施設/1日の処理能力 14t規模に/場所は現施設内想定

 屋久島町は、ごみ焼却施設整備を検討している。検討委員会を設置して協議を重ねており、県に循環型社会形成推進地域計画を提出した。今のところ建設場所は現施設敷地内を想定。施設規模は14t/日、2023年度〜24年度の稼働を目指している。 
 委員会は、各団体や町民らで組織しこれまで5回開催。建設場所は候補地選定等に時間を要するため、現施設内とした。 
 施設規模は、間欠運転方式で算出式を使い10t/日と導き出し、炭化物等の処理を円滑に行えるよう余裕ある施設として12t/日とする。また、災害廃棄物(可燃物)の1日当たりの処理量を2t/日を見込み、計14t/日とした。 
 処理方式は@環境に配慮A廃棄物処理を安全に安定して行えるB維持管理が経済性・容易性に優れる−の観点などからストーカ式と流動床方式で比較・検討。また、可燃ごみ処理に伴う残渣等(焼却主灰外)が極力発生しないことが望ましいとした。 
 現施設は、宮之浦(約5・1ha)の屋久島クリーンサポートセンター内にあり、ごみ処理施設は、06年4月に供用を開始。老朽化が進み、電気溶融施設は故障のために稼働していない。また、維持管理費が高額なため、新たな可燃ごみ処理施設建設を求める声が高まり、18年度に廃棄物減量等推進審議会を開き、新たな廃棄物処理施設の答申が行われた。 
 新施設は世界自然遺産の島にふさわしい環境への負荷が低く、安全で安定した処理が可能。また、維持管理がしやすく最終処分量が少ないなど、処理費用が経済的な処理方式の施設建設を答申している。 
 今後のスケジュールは、環境省の交付金を活用して整備するため、20年度以降に内示をもらい各種調査を行いたい考えだ。

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