建設副産物対策近畿地方連絡協議会(委員長 井上智夫近畿地方整備局長)は21日、「近畿建設リサイクル表彰」の授賞式を開催した。
福井県関係では、坂川建設の「足羽川ダム宮の谷地区改良工事」およびモトイの「河内川ダム建設工事」がそれぞれ奨励賞を受賞した。表彰は会長賞が1件、奨励賞が9件。
坂川建設の受賞工事は、発生抑制・搬出抑制部門での選出で、活動内容は、トンネルズリの有効活用による建設発生土の発生・搬出抑制および資材不足の解消。同工事について京都大学大学院の勝見武教授は、講評で「ふるい分け処理によるトンネル掘削ずりの有効利用で、費用と時間を削減しつつ必要材料を確保できる。また、長大法面高盛土の基盤排水層や、既存河川転流工の基礎材・裏込め材へ活用している」と評価した。
また、モトイの受賞工事は、再使用・再生利用部門での選出で、活動内容は、河内川ダム建設事業における貯水池内伐採木3Rの取組みとなっている。
表彰式は、3Rの取り組みの充実、循環型社会の構築に向けた活動の一環として、大阪市中央区のOMMビルで開催された「19年度近畿建設リサイクル講演会」に合わせて行われた。
200人が参加した講演会は、京都大学大学院の浅利美鈴准教授を講師に迎え、「災害廃棄物が語ること」をテーマに行われた。
なお今回の会合は、福井県産業廃棄物協会や福井県建物解体業協会らが共催している。