竜王町は、概ね10年後の完成を目指す『竜王町コンパクトシティ化構想』に基づく町役場周辺での中心核整備事業で、リーディングプロジェクトと位置付ける『交流・文教ゾーン整備』の内、最初の具体化を目指している竜王小学校の移転整備について、12月補正で予算化した同小学校整備基本構想策定業務を、先に中心核全体の整備基本計画策定に係る支援業務を委託しているサンワコン滋賀支店(守山市)に一体の業務として随意契約で委託。中心核整備基本計画の策定と並行して進め、今年度内に同小学校整備基本構想を策定する。
『交流・文教ゾーン』の整備は、老朽化による建替を機に、竜王小学校・竜王幼稚園・学校給食センターなどの文教施設を移転・集約するとともに、防災機能を付加した公園、共用駐車場などを配置する計画。
中でも、1971年(昭和46年)の建設で築49年となる竜王小学校(校舎棟=3階建及び平屋建、3棟合計延4611平方b、体育館=平屋建、延1113平方b、建物敷地1万9078平方b、運動場敷地2万1190平方b、耐震補強工事実施済み)は、早急な整備が求められており、町は新たな学校施設の開校を2025年度(令和7年度)中と目標を設定。今年度に基本構想を定め、2020年度中には基本計画の策定へと進めたい考え。目標から逆算すれば予想される21〜22年度の基本・実施設計、23年度中の着工に向け、業務を推進していく。
なお、コンパクトシティ化構想は、「明るく元気で活力あふれる強いまち竜王町」、「次世代に誇れる竜王町」―の実現に向け、「活力」と「安心」をキーワードに、生活の拠点となる中心核を整備するとともに、既存の集落・団地を維持しつつ、まちの中心核とのネットワークを構築するまちづくりを進めるもの。
構想の中で示した『10年後の中心核の空間構造イメージ』は、既存の役場・公民館・図書館等が立地し、商業施設(フレンドタウン)の誘致に成功した役場庁舎周辺エリア(タウンセンター)を拡大。
リーディングプロジェクトと位置付ける『交流・文教ゾーン』に引き続き、第2期で竜王小学校跡地・竜王幼稚園跡地を『居住ゾーン(スマートタウン)』に整備するほか、暮らしに便利でくつろぎや世代を超えて集い・利用できる場所へ、飲食店やカフェ、特産物販売、ホームセンター、塾などの誘致を図る『複合ゾーン』を整備。既存の『医療ゾーン』も更に民間医療機関を誘致し拡充。
町の『顔』として「行きたくなる、一日中いたくなる魅力的な場所」にするとともに、「小学校を含め一帯が広域的防災拠点」となる『中心核』を創出する。
提供:滋賀産業新聞