堺市は、南区の泉北ニュータウン駅前再編整備事業を2020年度から本格化させる方針で、新年度当初予算に事業費7億7536万円を要求している。泉ケ丘駅北側に移転、23年春の開院を目指す近畿大学医学部・付属病院を見据え、泉ケ丘駅前地域など3地域を中心に、公園や駅前広場、道路などの基盤整備を進める他、大型児童館「ビックバン」と泉ケ丘公園の一体的活用に向け、民間活力導入などの取り組みを加速させる。
泉ケ丘駅前地域では、近大医学部などの開設を見据えた都市基盤更新、整備を進める計画。三原台156号線「くぬぎ橋」の改築事業に2億3968万円、田園・三原公園などの再整備事業に3億3413万円、泉ケ丘駅前広場整備の基本設計などに1000万円を求めている。
また、大阪府の大型児童館ビッグバンと泉ケ丘公園の一体的活用に向けた具体的な活用方策を構築する。市では21年4月をめどに大阪府からの移管を目指しており、児童館の一部改修や泉ケ丘公園と駅、茶山台をつなぐ園路の先行整備に向けた実施設計を進める他、民間活力導入へのアドバイザリー業務などを予定。事業費3390万円を要求している。
栂・美木多駅前地域では原山公園再整備などを見据え、栂美木多駅前広場線などの基盤整備により駅前広場の再編を進める予定で事業費1億5063万円を求めている。光明池駅前地域では再編整備に向けた活性化ビジョンを策定するため、現況調査や内容検討などを進める考えで、事業費700万円を要求している。
提供:建通新聞社