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建通新聞社(神奈川)
2020/01/17

【神奈川】日体大 横浜・健志台キャンパス段階建替え

 日本体育大学は横浜・健志台キャンパス(横浜市青葉区)の校舎などを2021〜38年の18カ年で段階的に建て替える方針だ。学部・学科の新設や老朽化などに対応するためで、まず延べ床面積約3万9000平方bの「アカデミック・コア棟」を▽1期=21〜24年▽2期=25〜27年▽3期=31〜33年―に分けて建設。続いて、新しい合宿寮を34〜36年、屋内プールを36〜38年に建設する。これに伴い、キャンパスとその周辺を市街化区域に編入するなどとした都市計画提案を横浜市に出しており、市が1月17日の都市計画審議会に報告する。
 横浜・健志台キャンパスは横浜市青葉区鴨志田町の校地面積約17f。日体大は今後ここで▽健康福祉学部(1〜4年定員800人、24年4月)▽社会安全学部(400人、27年7月)▽看護学部(320人、30年4月)▽保健医療学部理学療養法学科(320人、30年4月)―の3学部・1学科を順次開設する目標を掲げている。
 また、既存の校舎は昭和50年代に建築したものが多く、耐震性やバリアフリー、大学設置基準への対応などを可能にするため段階的に建て替える。広域避難場所の指定や学生数の増加を踏まえた防災機能の強化、区域内の緑の保全などにも取り組む。
 皮切りとなる「アカデミック・コア棟」は、4号館と第3体育館があるキャンパス中央部に建設する。1期の21〜24年で地下1階地上6階建て延べ床面積約1万8900平方bの教育研究棟を造り、トレーニングセンターや図書館、学生食堂、教室などを収める。2期の25〜27年でも6階建て延べ床面積約5900平方bの教育研究棟を造って教室などを置く。3期の31〜33年では地下1階地上6階建ての講堂・体育館を造り、1000人規模の講堂や体育館(アリーナ、小体育館3室)などを配する。
 また、新しい合宿寮は第1体育館などがあるキャンパス南側へ34〜36年、屋内プールは今の合宿寮があるキャンパス南東側へ36〜38年に建設する。それぞれ4階建て延べ床面積約1万0110平方b、地下1階地上2階建て延べ床面積約6750平方bの規模を想定している。
 市に出した都市計画提案はこの段階的な建て替えに合わせ、校地周辺を含む市街化調整区域約23・7fを市街化区域に編入するとともに▽第1種・第2種中高層住居専用地域(容積率150%、建ぺい率60%)▽第3種高度地区▽準防火地域▽緑化地域▽地区計画―を定めるもの。2〜3月の説明会などを経て、4月に市の評価委員会で市が提案を踏まえて都市計画案を作成できるかどうか審査される予定だ。

提供:建通新聞社