奄美市は、2019年8月と11月の入札でいずれも不調となっていた市民交流センターの新築本体に関する制限付き一般競争入札の実施要領を改めて公告した。過去2回とも参加者の応札額が予定価格を上回っていたためで、2020年度までの債務負担行為を増額して再公告。3者JVなどの参加要件は従来通りとした。建物規模はRC造3階建2869u。参加申請は2月6日まで受け付ける。
建設場所は、名瀬柳町の水道庁舎(旧保健所)跡地。約3100uの敷地を活用し、1階にメーンとなるホール(約220席)や図書スペース、テラススペースを設けるほか、2階にホール(約130席)やギャラリー、3階には多目的スペースなどを配置する計画だ。基本・実施設計は内藤建築事務所・重信設計JVが担当。
3回目の公告に当たっては、19年12月議会で20年度までの債務負担行為3億8000万円の増額を承認。これを受けて、当初示していた約19億円の事業費を約24億円に見直した。
参加は3者JVとし、代表企業には建築一式の総合評定値(P点)1200点以上かつ09年度以降で2000u以上の元請け実績を求める。それ以外の構成員(2者)は同市建築工事の格付けでA級の者とする。
同センターの建設に関する入札は、新築本体と電気(高田電気・玉野電業JV)を制限付き一般競争入札で行い、空調設備(隈元冷熱工業・有村設備JV)は指名競争入札で実施。いずれも19年8月に入札を行い、新築本体のみ不調となった。新築本体は11月に改めて公告したものの、再度不調となり、今回の公告に至った。
設計図書の閲覧は同27日まで、開札は同28日に行う。予定価格は事後公表で、最低制限価格を適用。工期は21年3月末までとしている。
■市民広場・立駐
同様に再公告
同市では、19年8月と11月の入札で同様に不調となっていた市民広場(RC造2階建1352u)と立体駐車場(S造4階建2657u)の新築本体に関する実施要領も再公告。12月議会で20年度までの債務負担行為2億6000万円の増額が承認されたことを受け、事業費は約13億円に見直された。
参加は3者JVとし、要件は従来通り。工期は21年1月29日まで。