福井県機械工業協同組合(岩下春幸理事長)の新年会は15日、福井市中央1丁目のユアーズホテルフクイで開催され、加盟企業の経営者と、来賓も合わせ約80人が参加し、業界のさらなる発展へ決意を新たにした。
冒頭、岩下理事長が年頭挨拶。昨年の改元を祝し、今年の東京五輪に期待する一方、昨今の頻発する自然災害を憂慮し、喫緊の課題と強調。機械業界を取り巻く環境は「米中貿易摩擦の影響か、昨年4月ごろから受注に変調を来し、かなり厳しい」と指摘。日本工作機械工業会直近(19年11月)のデータを示し「景気の分水嶺である受注総額が1000億円を大きく割り込み、前年同期比の62%、817億円に。前年同月比の減少は14カ月連続。6年半ぶりの850億円割れで、リーマンショック以来最も低い水準」と気を揉む。今後の見通しは「今年前半には解消へ。自動化など生産性向上の設備需要は年度後半」と期待し、「今しばらくは我慢のしどころ」と見据え、会員一層の協力を呼び掛けた。
来賓祝辞は、中村保博県副知事と、東村新一福井市長(代理)、伊東忠昭県商工会議所連合会会頭が述べ、益々の隆盛を祈念した。また新春を寿ぐ祝舞が披露され、福井銀行の湯浅徹取締役兼常務執行役の音頭で乾杯。中締めは、商工組合中央金庫の出口典正福井支店長。中山浩行副理事長がお礼の言葉を述べ、締めくくった。