134カ国・地域に7200軒以上のホテルを展開する世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナル(本社=米国メリーランド州 アーニ・ソレンソン社長兼最高経営責任者)は15日、JR福井駅西口の中央大通りと駅前電車通りに挟まれた三角地帯に福井駅前電車通り北地区A街区第一種市街地再開発事業で建設する新たなビルに、同社にとって北陸初となるホテル「コートヤード・バイ・マリオット福井」を23年に開業すると発表した。
レジャー、ビジネス双方を対象とし、客室は12室のスイートを含め約252室を予定。会議室やボールルーム、オールデイダイニング、日本食レストラン、ロビーラウンジを完備する。
ホテルの開発と所有はユアーズホテルフクイが担い、マリオット・インターナショナルが運営を受託。コートヤードのブランドでは現在、東京、大阪、白馬で計5軒を展開しており、日本海側では初となる。
15日には県庁特別会議室で、同社アジア太平洋地域ホテル開発部シニア・バイス・プレジデントのショーン・ヒル氏と、杉本達治知事が会見。杉本知事は、「世界最大のホテルチェーンで、ネットワークが豊富。富裕層を中心に国内外から集客いただけると非常に期待している」とし、「県内の宿泊業やサービス業にも国際水準のホスピタリティをお手本にしてもらい、洗練されたおもてなしの体現につながれば」とコメント。
一方、ヒル氏は、「日本は世界で最も人気の旅先の一つ。近年では大都市だけではなく、より小規模な都市や地方を旅先として希望する旅行者が増加している」と指摘し、「福井は海や森、山々といった壮大な自然、素晴らしい歴史的な名所を持ち、豊富な海産物に恵まれた食の地でもあり、国内外から旅行者を引き付けることができると確信している。この素晴らしいプロジェクトで福井と連携でき、大変に光栄」などと話した。