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建通新聞社(中部)
2020/01/14

【岐阜】多治見警察署の設計者決まる

 岐阜県警察本部は、多治見警察署新築の基本・実施設計について、公募型プロポーザルによる提案内容を評価した結果契約交渉の最適候補者として東畑・デザインボックスJVを選んだ。履行期間は契約後、基本設計を9月末までにまとめ、実施設計を21年6月末までにまとめる。
 計画規模は7階建ての庁舎棟と車庫棟などを含め延べ床面積6684平方bとなってる。提案内容を見ると、防災拠点としての機能を強化するため、庁舎は張間方向のロングスパンを鉄骨梁とし、桁方向を鉄筋コンクリート梁とした鉄骨鉄筋コンクリート造とする他、車庫棟は浸水や土石流を考慮し耐震壁付きの鉄筋コンクリート造とした。
 またインフラの途絶に対応するため、電源や通信、空調、給水ポンプなどバックアップ対策を備えた庁舎とすることなどとした。
 また同一敷地での既存施設を利用した建て替えとして、工事エリアと警察署利用エリアの明確な区分や敷地北端に庁舎を配置しL字型に車庫を配置することで敷地北側の変形敷地を有効利用する。新庁舎はコンパクトに北側に寄せる。
 この他、ライフサイクルアセスメントを取り入れた庁舎とする。駐車場整備については来庁者エリアと職員エリアを明確に分ける。南側を来庁者エリアとして北側を職員エリアとしている。車庫棟は2階を積極的に活用することなどを提案した。
 既存庁舎は、県内の警察署の中で最も古く、完成から47年が経過。老朽化が著しく、機能不全に陥っている部分がある上、敷地が狭く、駐車場不足も否めない状況なため新施設を建設することにした。工期は21年12月から24年8月まで、工事費は27億4500万円を予定している。
 所在地は多治見市宝町6ノ65。

提供:建通新聞社