多治見市は、建て替えを計画している市役所本庁舎の建設地をJR多治見駅北の駅北17街区(市役所駅北庁舎隣接地)=写真=に絞った。12月に開いた市幹部の会議で決めたもの。3月の市議会で庁舎位置に関する条例を変更し、正式に決定する。現在約17億円ある建設基金も2022年度までに20億円以上の積み立てを確保する方針でいる。順調に進めば、23年度の完成を目指して新庁舎の建設を進める。事業に伴う建設費用は52億円と見込んでいる。
建て替えは、現在の本庁舎が手狭で老朽化しており、耐震性も低いことから検討を進めていた。建設地は、当初14カ所あった候補の中から現本庁舎敷地(日ノ出町2ノ15)と駅北17街区まで絞り込み検討を行ってきた。現本庁舎敷地と比べて利便性と防災拠点、経済性の三つの評価項目でいずれも駅北庁舎隣接地が優位であると判断した。
音羽町1ノ70にある駅北17街区は、駅北庁舎に隣接する市有地で建築可能敷地面積2371平方b。現在は地元企業らが出資する有限責任事業組合のキメラに22年3月末までの期間で土地を貸し付け、同法人がレストラン「ツリーバイネイキッド多治見」を営業している。
建設スケジュールは確定していないが、いまのところ20年度上期に基本構想を市内部でまとめ、その後、下期に基本、実施設計を委託する。設計完了は21年度内。建設地の発掘調査や土壌調査などを22年度に行ってから、22年度下期に新庁舎に着工し、23年度内にかけて建設する見込みだ。
基本、実施設計の委託方式については未定、19年度内にも方針を固める。
12月に発表した20年度の予算編成方針では、新本庁舎の建設基金として22年度までに20億円以上を確保する方針を明らかにしている。19年3月の時点での積立額は約17億円。20年度での積立額は約1億円を予定している。
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建通新聞社