一般社団法人新潟県建設産業団体連合会(植木義明会長)は14日、仕事始めの恒例行事「工始祭」(たくみはじめさい)を、新潟市中央区の白山神社で執り行った。
63年から毎年行っており、県建設業協会や県、北陸地方整備局、新潟労働局、建設業労働災害防止協会県支部など団体の代表ら約50人が参加し、1年間の作業安全と建物が永遠に栄えることを願った。新潟市建築組合連合会が匠始ノ儀式(たくみはじめのぎしき)で、鋸ノ儀(のこぎりのぎ)、墨指し、墨付ノ儀(すみさし、すみつけのぎ)、釿打ノ儀(ちょうなうちのぎ)、鉋ノ儀(かんなのぎ)、槌打ノ儀(つちうちのぎ)を披露し、工事の安全および社運隆盛を祈願した。
直会では、植木会長が魅力ある職場づくりや週休2日の実現、生産性の向上、発注平準化などに触れながら「若者から選択してもらい、豊かな魅力ある職場づくりを目指していく。県民の安全・安心を守り、より高品質の社会資本を造り上げる」と決意を新たにした。その上で「安全対策、安全衛生教育を推進し、死亡災害ゼロ、労働災害根絶に向けまい進する」と引き締めた。来賓で北陸地方整備局の吉岡幹夫局長は「一品生産、工事の安全に努め、事故ゼロを目指してほしい」、県土木部の中田一男部長は「持続的な経営、人材の確保に向けて県としても施策を進めていく」と話し、国土交通行政や県行政に協力を求めた。また、新潟労働局の奥村伸人局長は「実労働時間の短縮など魅力ある産業の実現のため、墜落・転落、転倒災害防止などを最重要課題にしていただきたい」と期待を寄せた。