県日野県土整備局では現在、ゼロ県債を利用して、管内に堰堤2基の新設を目指す新規事業化に向けた調査設計業務の発注準備を進めている。
1つは日南町丸山に砂防堰堤を新築する「大谷砂防堰堤事業」。現地は国道や人家にも程近いカ所であり、2018年9月30日には台風24号による豪雨によって土砂が流出する被害が出たため、早期の対策が望まれていた。14日に審査を受け、基準点測量、現地測量、砂防堰堤予備設計一式を実施する調査業務が概算委託費800万円で16日に公告される予定。
ほか、日野町秋縄で治山堰堤1基の新設も計画されている。現在秋縄地区には昭和期に建設された堰堤が2基あるが、老朽化によって機能が低下。土砂を十分に防ぎきれないため、対策が求められていた。日野県土局では2月から3月頃を目途に、概算委託費500万円程度の調査業務の発注を予定している。
いずれも20年度秋頃までを履行期間としており、調査結果をもとに事業の方向性を決定する。堰堤新設が妥当と認められれば、その後は地域住民への説明会を随時行っていきたいとしている。
日刊建設工業新聞