坂井市は、丸岡城天守の耐震補強および修繕工事に向けた設計について、21年度からの着手を目指す。
現在は耐震診断を進めているところ(担当 文化財建造物保存技術協会)。20年度末をめどに、耐震診断および補強プラン策定を完了する予定としている。
丸岡城天守は寛永年間(1624〜43年)に整備された天守閣で、形式は二重三階望楼型独立式、屋根瓦には笏谷石の瓦を使用。これまでにも簡易な調査を実施したことはあるが、本格的な耐震診断は今回が初めてとなる。
順調なら、21年度に設計を完了し、22年度から耐震補強および修繕が必要な個所の改修工事を実施していきたい考え。
丸岡城天守については、15年度から18年度にかけ学術調査を実施。整備時期が寛永年間と判明したほか、柱や梁など主要構造材の70%以上は江戸時代からのものを利用していることなどが明らかになった。