内灘町は、既存施設の長寿命化や中長期的な維持管理費の縮減などに向け、体育関連13施設を対象とした個別施設計画を策定した。24年度までの短期計画では、弓道場の改修や野球場の機能改善などを盛り込んでいる。
町は昨年10月、施設ごとの長寿命化の対応方針を定めた個別施設計画(担当・計画情報研究所)を取りまとめた。
対象施設は、総合体育館、武道館、弓道場、総合公園テニスコート(クラブハウス含む)、野球場、向粟崎体育館、サイクリングターミナル(旧館・新館)、屋内多目的広場、鶴ケ丘テニスコート、総合グラウンド(管理棟・倉庫棟含む)、勤労者体育センター、屋内温水プール、サッカー競技場。
施設の老朽度合いごとに、A〜Dの4分類に判別する簡易劣化調査を実施し、対策を講じる優先順位を付けた。これを踏まえ、長寿命化を行った場合の目標供用期間を80年に設定し、短期(24年度まで)、中期(29年度まで)、長期(39年度まで)、超長期(59年度まで)の整備計画をまとめた。
短期計画では▽弓道場(77年完成)の長寿命化改修▽野球場(76年完成)の機能改修▽サイクリングターミナル旧館(81年完成)の大規模改修・機能改修▽屋内温水プール(92年完成)の機能改修―を盛り込んだ。総合グラウンド管理棟・倉庫棟については除却するとした。
中期計画では、総合体育館(76年完成)と武道館(同)の2施設で長寿命化改修を予定している。勤労者体育センター(80年完成)は耐震改修により維持する。
71年竣工の向粟崎体育館に関しては、13年に耐震補強工事などを実施しており、超長期の建て替えまでの期間には大規模改修は行わない。
長寿命化型による今後40年間のコストは、将来の建て替え費用も含めると総額81億2700万円になると試算。従来型に比べて約1億5000万円の増額となるものの、長期的な視点で見ると財政負担の軽減や平準化が期待できるという。
社会教育施設の個別施設計画は、20年度の策定を予定している。