東京都建設局南多摩東部建設事務所は「道路予備設計(31南東―南多摩尾根幹線)」の業務委託先選定に伴う簡易型プロポーザル手続きを開始した。暫定2車線で供用している、多摩市総合福祉センター前交差点〜稲城総合福祉センター入口交差点間の延長約9・5`の修景デザインとともに、東側区間(多摩東公園交差点〜稲城総合福祉センター入口交差点、延長約2`)の歩道部を中心とした予備設計をまとめる。1月27日まで参加表明書と技術提案書を受け付け、提案内容の審査を経て2月中旬に設計者を特定。3月12日に見積もり合わせを行って業務を委託する。
南多摩尾根幹線は、町田市小山町の町田街道交差部を起点に、多摩ニュータウン地区を東方向に進み、稲城市百村の鶴川街道との交差部に至る延長16・6`の都市計画道路。起点側と終点側で4車線による道路整備が完了しているが、残る区間は暫定2車線で、多摩市と稲城市の市境付近は未整備の状況。
今回、修景設計と予備設計を行うのは多摩市総合福祉センター前交差点(多摩市南野3丁目)〜稲城福祉センター入口交差点(稲城市百村)の延長9・5`で、暫定2車線で供用している区間を、平面構造を原則として4車線化(幅員43〜67・5b)する。
全区間を対象に、交通の状況や既存道路施設の現況などを確認した上で沿道の地域特性や将来像などを踏まえて設計コンセプトを立案。そのコンセプトに基づいて修景デザインを複数案作成し、それぞれの案について耐久性や施工性、美観などを評価検討し、基本となる修景デザイン案を選定する。
また、東側区間の多摩東公園交差点(多摩市聖ケ丘5丁目)〜稲城福祉センター入口交差点では、多摩カントリークラブ周辺のトンネル区間の前後延長0・55`(5〜6車線区間)と、その東側に位置する稲城福祉センター入口交差点までの延長1・45`(3〜4車線)を対象に、幅員20bを占める両側広幅員歩道の規模・配置などを検討し、予備設計にまとめる。履行期間は契約日から185日間。
提供:建通新聞社