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日刊建設工業新聞
2020/01/14

【鳥取】3グループが公開プレゼン/PFI事業者を近く公表へ

 24年度に開館予定の県立美術館PFI事業者選定に関する公開プレゼンテーションが9日、県立倉吉未来中心で開かれた。県内企業を含む3つの入札参加グループが、それぞれの描く美術館のイメージを市民らの前で披露した。
 美術館運営事業は、昨年7月23日に価格と提案書の中身を合わせて審査する総合評価一般入札として公告され、同11月29日までに入札書と提案書を3グループが提示していた。
 公開プレゼンテーションは、市民や関係者約600人(大ホールでの映像・音声配信を含む)を前に、それぞれの代表者らが提案内容を各30分間で発表した。
 最初のグループは、「共感、共創、共育」の3つの言葉で美術館を表現。仮屋や絣(かすり)など、鳥取の文化や風土を体感できる施設計画を掲げた。また、杉以外にも県産材を多く利用し、鳥取の歴史が見える親しみやすく温かい建築ができるとアピールした。
 2番目のグループは、新美術館を核とし、まち全体が美術館となるような「アートのまち」構想を披露。時間や季節で多様な姿が見られる美術館と説明した上で、この美術館と市民・まちのポテンシャルで世界中からアーティストや観光客を惹きつけていくと強調した。
 最後のグループは、みんなでつくるアート活動拠点「とっとりアートプレイス」を作りたいと訴えた。地元の企業・団体、アーティストなどたくさんの県民と対話しながら、人とまちを育て、文化をつなぐ事業を展開し、鳥取の未来を作る美術館にすると約束した。
 有識者などでつくる審査会(林田英樹委員長)は同日、それぞれの提案に関しての事業者ヒアリングを非公開で実施した。また、10日には提案書の内容をチェックして最優秀提案を選定。今週中にも落札者が公表される見込みで、20年度から設計に取りかかる。

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