瀬戸内町は、老朽化などに伴い学校給食センターの建て替えを行う。9日、基本設計に向けた公募型プロポーザルの実施要領を公告。参加資格は、過去10年間で800食以上の設計実績があるものと、厨房設備業者との2社JVで提案。また、最優秀提案者はその後、同町に主たる営業所がある1級建築士事務所と共同企業体を結成する。参加資格の提出期限は22日まで。総事業費は約10億円で、2021年度の着工、22年9月の供用開始を目指す。
応募要件に挙げられている厨房設備業者は、タニコー、日本調理機、中西製作所、ホシザキ南九、マルゼン、鹿児島アイホー調理機の計6社。設計事務所には実績のほかに、1級建築士資格者3人以上を求めている。
基本的考え方は、1日の調理能力が1000食規模のセンターを整備することにより、町内の10小学校、7中学校、1幼稚園に供給。特に、加計呂麻島への搬送など学校給食衛生管理基準等を順守するほか、HACCPの概念を取り入れた安全で安心な給食を提供すると同時に、初期コストと維持管理コストの縮減が重要としている。
建設場所は清水の敷地約3737u。建物規模は1250u程度で、構造については基本設計の中で検討する。施設内容は、会議室収容人数が約40人、事務室が4人、書庫の大きさが15u。駐車場の必要台数は一般車40台、身障者用2台、大型バス1台−などを求める。
今後のスケジュールは、29日に現地説明会を行い、提案書の提出期限が3月6日。プレゼンテーション後、最終審査を行い3月下旬に結果通知。4月中旬から基本設計に入り、20年度は実施設計まで完了させる。
現施設は、1979年4月の供用から40年が経過し、建物をはじめ厨房機器の老朽化が進んでいることから建て替えを決断。なお現在使用している厨房機器を一部再利用する。