トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2020/01/10

【香川】香川県 新県立体育館実施設計へ

 香川県は12月23日、新県立体育館基本設計概要を踏まえ、今後、具体的な実施設計に入ると発表した。
 新県立体育館の基本設計を巡り、県議会最大会派の自由民主党県政会から「デザイン重視で機能面の低下が懸念される」などとして基本設計の再検討を求める意見書が県に提出されていた。
 浜田知事は「新県立体育館基本設計は、基本計画に定める機能や建設工事費の実現、類似施設との競争力の確保など、必要な整理はなされている」として、次の実施設計の段階に進むとの方針を示した。
 新県立体育館は高松市サンポート5他の敷地3万1337平方bに、鉄骨造、鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ3万0019平方b(東側駐車場を含む)、建築面積2万0461平方b。メインアリーナ(固定席5024席)、サブアリーナ(固定席1032席)、武道施設兼多目的ルーム(固定席315席)で構成する。杭基礎、駐車場は一般車100台、車いす利用者4台他。駐輪場は自転車525台・自動二輪車11台。工期は32カ月を見込み、2021〜23年度で建設工事を進める予定。
 建設工事費(税込み)は181億8600万円を見込む。基本設計・実施設計はSANAA事務所(東京都)が担当。
 新県立体育館は、機能性や収益性を重視したアリーナ機能の充実(メインアリーナ)として、コンクリート床とし大型トラックの通行が可能。コンサートを想定した天井高、天井荷重を確保しステージ設営がしやすいキャットウォークを配置。MICE利用を想定しアリーナ床面や壁面にインフラ設備(電源等)を設置する。
 イベント規模に応じてメインアリーナ、サブアリーナなどの単独利用や一体利用が可能となる他、観客とイベント主催者、選手・出演者との動線を分離するなど利用者にとって利用しやすい施設にする。
 開かれた公共空間と建物の高さを低く抑え、サンポートの景観に調和。騒音対策として環境基準内に抑えることに加え、住宅が隣接した西側により厳しい住宅地基準を充足するなど、周辺環境に配慮する。

提供:建通新聞社