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建設経済新聞社
2020/01/09

【京都】山科本願寺跡の史跡公園整備 歴史的風致維持向上計画に追加 今宮神社参道の石畳風舗装も

 京都市は、歴史的風致維持向上計画に史跡公園整備事業(山科本願寺跡及び南殿跡の公有化及び史跡公園整備)などを新規で追加する。
 歴史的風致維持向上計画は、平成20年制定の歴史まちづくり法に基づく計画。現行の京都市歴史的風致維持向上計画の計画期間は令和2年度まで。
 今回の主な変更をみると、基本方針に「観光の課題」(市民の安心・安全、地域文化の継承を最重要視し、市民生活と観光が調和したまちづくりを推進する)を追加する。
 京の道づくり事業の実施に伴い、重点区域に「大徳寺周辺特別修景地域+沿道型美観形成地区」の約42fを追加し、拡大する。
 計画変更の京の道づくり事業は、事業区域が京都市眺望景観創生条例で定める視点場(参道等)、事業内容が歴史的景観と調和した舗装(石畳風舗装)整備(今宮神社参道)。
 新規事業として、史跡公園整備事業を追加。事業区域は史跡山科本願寺跡及び南殿跡、事業内容は山科本願寺跡及び南殿跡の公有化及び史跡公園整備。山科本願寺跡及び南殿跡は、屈曲する土塁・堀に囲まれた中世寺内町という全国でも特異な史跡の特徴と価値を有し、奥田家をはじめとする地域住民にとって土地の歴史が守られてきた経緯と場が京都市の成り立ちを考えるうえで極めて重要な遺跡であり、遺産相続に基づく細分化・売却・開発等から守るため公有化を進めている。公有化後は、文化財保護法における文化財の保護・継承・活用を前提とした史跡公園仮整備の基本計画に基づき、史跡公園整備を行う。
 さらに新規事業として、魅力ある夜間景観づくりを追加。事業内容は夜間景観の現状調査や仮設の照明設置等による社会実験、指針等の策定検討。なお市は三条大橋でライトアップの社会実験を昨年9月に実施した。