県建設業協会(山根敏樹会長)の新年祝賀会が8日、鳥取市内のホテルであり、山根会長は給与・休日・希望の『新3K』を目指した体質改善を呼び掛けた上で、「働き方改革に向けてもうかる建設業に前進しないといけない」と気概を示した。
令和になって初めての協会新年会には、平井伸治知事や舞立昇治参議院議員、福田俊史県議会副議長らを来賓に迎え、協会理事ら50人が出席。山根会長は昨年、全国各地に広がった台風被害を念頭に「建設業協会の重要度が増している。災害が発生すればいち早く現場に駆け付け、県民に安心安全な生活を取り戻す使命を果たす」と決意した。
一方、公共投資が20年近く減らされ続け業界全体が縮小した中、週休2日制や日給月給の職人給与の引き上げの実現には、「会社経費の負担増との間にジレンマが大きくある」と課題を提示。国や県など各発注機関に協力を求めた。
その上で、山根会長は「働き方改革の実現に協会一丸となって取り組み、担い手確保と育成につなげたい」と力を込めた。
平井知事は「週休2日を見込んだ工期の設定や、ICTやドローンを活用して人手不足を補うやり方を県としても追及している」と述べて、ともに新3Kを目指すと同調。会社経費についても「調査基準価格92%で、一般管理費に掛ける歩合を修正するなどいろいろな方法があり、内部で検討している」と説明した。
さらに、国経済対策を受けた県の補正編成では「可能であれば公共投資100億円を超える大型の補正を組みたい」と意気込んだ。
また、舞立参議院議員と福田副議長は、業界による災害対応などの活動に謝辞を述べた上で、公共事業の予算確保に意欲を燃やした。
日刊建設工業新聞