ホテル事業などを展開するアパグループの開発会社、アパホーム(金沢市大和町1ノ5)は、名古屋市中村区に「アパホテル名古屋駅前」の建設に向け、1月中旬〜下旬をめどに入札要綱などを明らかにする見通しだ。施工者の選定について担当者は、過去に同社が発注した建築物などの実績ではなく「入札で判断する」としている。着工は2020年3月上旬を予定している。
同ホテルの規模は、鉄骨造地下1階地上14階延べ6922平方b。客室は403室としている。
設計は大建設計名古屋事務所(名古屋市東区)が担当。
建設地は名古屋市中村区則武1ノ501ノ1他12筆。敷地面積は1139平方bで、建築面積は673平方b。駐車場は11台分を設ける。
同社は17年〜18年に掛けて、アパホテル建設を目的に、名古屋駅付近で開発用地3カ所を確保したことを発表した。今回の物件で計画していた全案件が出揃ったが、それでも元谷一志社長は8月の記者会見で、今後も名古屋市を始めとする中部圏で積極的に出店していく姿勢を表明。「開発は案件次第」として具体的な予定などは未定としたものの「名古屋駅東口や金山駅付近での開発も視野に入れている」と語った。
さらに同社は19年12月にフランチャイズホテルとなる「アパホテル豊橋駅前」(旧豊橋グリーンホテル)を開業。これに併せた会見で元谷社長は今後のフランチャイズホテル出店の展望として、「案件次第」と前置きしたものの「岡崎市や豊川市など愛知県内の未進出エリアである三河地域を、出店エリアとして視野に入れている」ことを明言している。
提供:建通新聞社