国土交通省関東地方整備局は2019年度の1月期発注見通し(20年1月7日現在)に、20年度分を含む新規の神奈川県内工事・業務を盛り込んだ。新規の工事は横浜環状南線栄インターチェンジ(IC)・ジャンクション(JCT)の鋼製橋脚設置、20年度から複数年度にわたる維持管理など。新規の業務には国道1号戸塚警察署交差点の立体化に関わる都市計画などの資料作成、新湘南バイパスと太平洋岸自転車道の計画検討、横浜港・本牧ふ頭地区の再編に伴う設計と整備検討などが挙がっている。
県内新規工事のうち、横環南栄IC・JCTの鋼製橋脚設置は「その2」と「その3」の2件(横浜国道事務所)で、いずれも3億〜6億8000万円の発注規模。それぞれ鋼橋上部の有資格者による第4四半期の一般競争入札で施工者を決め、工期約13カ月で完了させる。
また、20年度から複数年度にわたる維持管理は▽R2・3・4小田原維持工事(横浜国道事務所、2億〜3億円、一般土木)▽R2・3・4厚木維持工事(横浜国道事務所、3億〜6億8000万円、一般土木)▽R2・3横浜国道管内西地区緑地管理工事(横浜国道事務所、1億〜2億円、一般土木)▽R2・R3多摩川下流維持管理工事(京浜河川事務所、2億〜3億円、維持修繕)▽R2・R3鶴見川維持管理工事(京浜河川事務所、2億〜3億円、維持管理)▽R2・R3相模川維持管理工事(京浜河川事務所、1億〜2億円、維持修繕)―の6件。第4四半期〜20年度第1四半期の一般競争入札で施工者を決める。
一方、県内新規業務を見ると、国道1号戸塚警察署交差点の立体化に関わる都市計画などの資料作成は「R2横浜国道管内道路設計他業務」、新湘南バイパスと太平洋岸自転車道の計画検討は「R2湘南地区他整備計画検討業務」(ともに横浜国道事務所)の中で進める。それぞれ土木関係建設コンサルタント(土木コン)の有資格者による簡易公募型プロポーザルに準じた方式で、20年度第1四半期に委託先を決める。
横浜港・本牧ふ頭地区の再編に伴う設計や整備検討は▽岸壁の細部設計▽水深16b耐震岸壁の整備検討▽荷さばき地整備検討―の3件(京浜港湾事務所)。建設コンサルタント等の有資格者による簡易公募型競争や簡易公募型プロポーザルにそれぞれ準じた方式で、第1四半期中に委託先を決める。
これら以外にも、鶴見川の放水路計画検討を含む「令和2度鶴見川流域総合治水対策検討業務」(京浜河川事務所、土木コン、簡易公募型プロポに準じた方式)、国道357号多摩川トンネル接続部を対象とした「令和2年度浮島羽田地区道路詳細設計他業務」(川崎国道事務所、土木コン、公募型プロポーザル)といった案件がある。
提供:建通新聞社