宇和島市は、築46年を迎える伊達博物館の改築に向け、基本計画策定をトータルメディア開発研究所(東京都千代田区)に委託し進めている。期間は3月末までだが延長となる見通し。当初、基本・実施設計を2020年度に委託すると計画していたが、21年度にずれ込む可能性があり、スケジュールは流動的となっている。1月下旬以降に実施する第5回伊達博物館建替委員会で今後のスケジュールを精査し、展示内容などソフト面を検討する。
同施設は1974年に開館し、00年と13年に大規模修繕を行っているが、建物本体と設備施設の経年劣化が激しく南海トラフ大地震に対する耐震性もないため、24年の開館を目指し改築が計画されている。19年10月に実施した第4回建替委員会で、天赦公園内に移転し、観光交流センターとの複合施設とすることを決定。天赦園や天赦公園を生かしながら、既存施設を含めたエリア一体を「伊達文化エリア」として再構築することが望まれている。
新施設の規模は未定だが、複合施設となるため延べ床面積は既存施設より増える見通し。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1500平方b。場所は御殿町9ノ14。
提供:建通新聞社