松茂町は、広島地内の町民グラウンドを含めた敷地約1・58fに「交流拠点施設」の整備を計画しており、12月補正予算で建設事業費11億4480万円を確保した。国に申請中の地方創生拠点整備交付金の手続き等が順調なら年度中にも入札執行を図る考え。2020年度早々の契約締結と21年4月の供用を目指していく。
事業費の内訳は工事費が11億2500万円、施工監理業務委託料が1980万円。計画では、「だれもが気楽に立ち寄り、ふれあい、交流できる」「女性や高齢者が活躍できるまちづくり」を目標に掲げ、町民グラウンドに隣接する中央児童館(鉄筋コンクリート造平屋256平方b)の機能を移転後解体撤去し、跡地2700平方bに交流拠点施設を整備する。この他、町民グラウンドを活用し、1次産業(レンコンなど農作業)の体験型観光が図れる機能も盛り込むことにしている。
交流拠点施設の計画規模は鉄骨造2階建て延べ930平方b程度。体験型観光を通じた地域間交流の場として、また、インターネット環境を整えたシェアオフィスを設けることにしており、異業種交流の場などとしても活用できるようにする。一方、町民グラウンド用地は、大規模地震などの発災時に避難場所や不足が懸念されている応急仮設住宅の候補地としての機能を持たせることにしており、安全を考慮した防潮壁の設置なども図られる予定。
基本・実施設計は阿波設計事務所四国支店(徳島市)が担当。業務期間は20年3月末までだが、年度内の入札執行に対応できるよう進められている。
提供:建通新聞社