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北陸工業新聞社
2020/01/07

【富山】可動式含め808席のホール/氷見市新文化施設基本設計/民間棟、事業者を再公募へ 

 氷見市は、新文化交流施設で基本設計の概要を明らかにした。9月までに実施設計を策定し、今秋をめどに着工したい意向だ。
 基本設計は昨年12月末に完了。それによると、建設規模はRC造4階建て、延べ床面積約5200平方メートル。浸水被害対策として、1階は高さ5メートルのピロティ方式とし、ホールは2階に配置。多様な催事を可能にする可動式座席で、シューボックス型の優れた音響性能を備える。
 配置計画では、1階はピロティとエントランス。2階はホール、客席、事務室、3階は客席、機械室、4階はキャットウォーク、機械室とする。ピロティ、回廊、展望デッキなど室内以外の部分は約3400平方メートルとなる。
 ホールの舞台は、間口14・4〜23メートル(演目により変化)×奥行16メートルで、客席808席。2階(1階席)がエアキャスター(空気浮上)方式による可動式504席、3階(2階席)が288席。エアキャスター方式では、座席をいくつかのブロックに分割し、下面から圧縮空気を吹き出すことにより、小さな力で座席を動かすことができる。座席自体は固定式座席と同様のもの。
 ホール南側には回廊で囲まれた青空広場を設置。駐車場は450台程度を確保する。
 整備予定地は幸町130番1外(旧市民病院跡地)で敷地面積2万4828平方メートル。施設は国道160号に面して建設される。概算工事費は36億1000万円。
 継続費として41億8920万6000円が設定されている。年割額は19年度が10億811万3000円、20年度が7億円、21年度が24億8109万3000円。
 この基本設計に関しては、19日に市民説明会が開かれる。ふれあいスポーツセンターで、時間は午後2時〜4時まで。事前申込みの必要はなく自由に参加できる。
 基本設計はナスカ(東京都新宿区)が担当。
 市では当初、ホールを備えた公共棟と民間棟を一体とした「旧市民病院跡地活用事業」を担う民間事業者を、プロポーザルで公募したが、特定に至らなかった。そのため市が公共棟を先行して整備する形となった。民間棟については再度、建設や維持管理・運営などを行う事業者が公募されることになりそうだ。

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