大阪市は、BTO方式により整備を予定する天保山客船ターミナルについて、事業者を決める一般競争入札を行い、落札者を五洋建設のグループに決定した。入札価格は31億5415万3000円。予定価格は31億6088万円だった。
同グループは五洋建設大阪支店(施工)の他、松田平田設計大阪事務所(設計)、日本管財(維持管理)で構成。今後、2020年度に設計・準備工事、21年度に既存施設の解体工事と新築工事に着手し、22年度末の完成を目指す。
提案内容によると、新施設の建築面積は2570平方b、延べ床面積は5760平方b。現施設の約2倍の規模となる。新ターミナルの施設内容としては、▽入出国審査スペース▽多目的ホール(税関・検疫、船社カウンター)―などが見込まれる。
解体する現施設の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ2979平方b。場所は大阪市港区築港3ノ11ノ1。
同事業では、17年度にPFI事業者を公募したものの、規定基準に達する提案者がいなかったため決定に至らなかった経緯がある。今回の入札には、五洋建設グループの他、フージャースホールディングスを代表企業とするグループの計2者が参加していた。
提供:建通新聞社