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西日本建設新聞社
2020/01/06

【熊本】空港まで20分に 都市道路NW検討会がアクセス道を構想

 熊本市、県、国土交通省、学識者などでつくる熊本都市道路ネットワーク検討会(会長・田中隆臣熊本市都市建設局長)の第3回会合が12月25日に市役所であり、熊本市中心部と熊本空港を20分、市中心部と九州縦貫自動車道インターチェンジ(IC)を10分で結ぶ目標が打ち出された。事務局の市によると、長期対策として空港やICへのアクセス道路の構築を検討。今後、議論を進め、県が策定する「新たな広域道路交通計画」に乗せていく。
 熊本都市圏の課題解決や、将来ビジョン(▽循環性があり災害に強い▽定時性・速達性を兼ね備える▽多様な交通モードの機能を強化する)の実現に向け、道路が担うべき役割を整理。市を中心に新たに必要な道路ネットワーク機能として示した。
 市の道路交通は、中心部の平均時速16`、市内の主要渋滞個所数180カ所と、慢性的な交通渋滞が発生している。高速道路ICや空港など交通拠点への所要時間はばらつきが大きく、特に空港は、熊本駅周辺から約50分を要し、主要駅から空港までの移動時間が全国ワースト1位となっている。
 空港アクセスは、市中心部からの所要時間を約30分短縮して利便性を強化。ICへの道路構築は、アクセス性の改善が見込めないまたは課題が残る南部方面と北部方面を検討する。道路については自動車専用などを視野に入れる。
 このほか、市中心部を通過する国道3号も道路空間を再編し、交通の分担を図るとした。
 会合では、委員から「早期整備が可能になる有料道路を検討するのも大切」などの意見があった。

提供:西日本建設新聞社
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